レンタルあやちゃん始めました

カフェ店員。手相、タロット、筮竹、恋愛相談、イベント企画、作詞作曲、歌、いろいろしてます♡

なんばちゃんの物語。プロローグ

 

私はいつも、生きてる意味を探してた。

私はいつも、消えてしまいたいって思ってた。

あなたに出会って愛を知るまでずっと。

 

 

 

私は当時美大に通いながらも、どうなりたいのか、どうしたいのか。わからなかった。

好きな人がいたこともあったけど、なかなかうまくいかないし、付き合うとか好きとかもよくわからなかった。

家族もバラバラだったし友達との人間関係も、あんまり得意ではなかった。

それに何より私は自分が嫌いだった。

自分の容姿も性格も、家族や友達との関係も、ぜんぶぜんぶ放り投げてどこかに逃げ出したかった。

 

そんなことをぼんやり考えながらバイト先の最寄り駅のクリーニング屋でぼーっと外を眺めてた。

みんな急いでどこに行くんだろう?

そういえば、1人で歩いてる人たちってみんな暗い顔してるなあ。きっとみんな、それぞれに抱えてることがあるんだろうなあ。

 

今日受け取りに来る分のチェックをしておこう、と、ふとタグを見たら

【難波】という文字が目に入った。ふーん。珍しい苗字だなあ。

 

そのときお店のドアが開いた。

「いらっしゃいませー」

「あ、難波です」

「はい、こちらですね、ありがとうございます」

 

それが私と彼の出会いだった。

 

 

次の日、【難波さん】は、大量のスーツをクリーニングに出しにきた。

私はわーすごい量だなあ、と思ったことを覚えている。

こんなにスーツをクリーニングに出すなんて、何してる人なんだろう?

彼は30代くらいだろうか?私の10個くらい上かなあ、大人だなあ。
背が高くて、笑顔が可愛い。第一印象はそんな感じだった。

 

あるとき事件が起きた。

私はその難波さんとのやりとりのときにレジでミスをしてしまったことにあとから気づいて急いで電話をすると、もう駅に行ってしまったのに戻って来てくれたのだ。

しかも、

「いつもおつかれさま」と、ジュースとお菓子の差し入れまでくれた。

私はなんて優しい人なんだろうとびっくりした。

 

それから何度か会話をするようになってある日、彼からアドレスの書いた紙を渡された。

こんなドラマみたいなことが私の人生に起こるなんて夢みたい、と思いながら半信半疑でメールを送った。

 

 

 

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