レンタルあやちゃん始めました

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足の臭いシンデレラ(初めてのショートショート)

ここは魔法の国。

ビビデバビデブーの一言で、カボチャは馬車になり、ネズミは馬になる。ぼろぼろのワンピースは煌びやかなドレスになる。

貧しい娘はガラスの靴がぴったりはまり、王子様としあわせになる世界。

 

貧しい娘の名はシンデレラ。心が綺麗で美しい顔をしている。父が死んでしまい、継母と義理姉2人にいじめられながら静かに暮らしていた。

ある日魔法使いが現れ、舞踏会で王子様に出会い、帰り道にガラスの靴を落とした。もうすぐ王子様はシンデレラを探しにくる。

 

シンデレラにはひとつ悩みがある。足がどう考えても臭いのだ。父の遺伝だった。

そのせいで友達も彼氏もいなかった。継母や義理姉たちからも邪険にされた。そんな足の臭い自分がずっと嫌いだった。

だけど今回の王子様との結婚だけはどうしても掴みたい。しあわせになりたい。

 

シンデレラはできる限りのことをした。

毎日ゴシゴシ洗ったし、靴下も頻繁に変えたし、消臭スプレーもした。だけど全く改善しない。

そうこうしているうちに、王子様が家に尋ねてきた。

シンデレラは終わった、、、と思った。

 

だけどここは魔法の国。

無事シンデレラは王子様と結ばれた。

魔法使いはなにもしていない。

王子様は匂いフェチだった。シンデレラの見た目の美しさではなく、ガラスの靴に残された香りをたよりに彼女を探し出したのだ。

シンデレラは衝撃だった。自分の欠点だと思っていたところに王子は惹かれたらしい。

世界にはいろんな人がいるものだ。

そして欠点さえ、武器になり得るのだと。

 

シンデレラは王子様に出会って初めて、足の臭い自分をまるごと好きになれた。やっとありのままの自分を許すことができた。

 

そして2人はいつまでもいつまでもしあわせに暮らした。

 

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